鉄拳8アケコン→パッド移行準備

最近になって、既に所持していたゲームパッドを引きずり出し、触っているところであります。

自分にとってパッドだとどうなん?ってのを整理していきつつ、良ければ長く採用していきたいところです。



キッカケ

急にパッドの練習をしてみた理由は、言わずもがな EVO JAPAN で鉄拳含む優勝者3名がパッドだったからってのが1つあります。


鉄拳7の頃に、パッドの方が優位性あるんじゃないかと思って使ってみたものの、その時は特に左指によるステップがぎこちなく苦痛を伴ったため、早々に諦めましたが、実はポテンシャルあるんじゃね?と思い直したわけです。

最もパッドにしたかった理由が両パンの投げ抜けで、アケコンだと両パンボタンを1つ横に設定して練習しても、実戦では反射的にいつもの LP+RP にしてしまうのと、押したくない時に触れてしまうってので断念しました。長年染み付いた慣れを剥がすのは、なかなかに難しいという実感です。

そして染み付いたという意味では、中学生の頃の鉄拳3家庭用では、プレステのパッドで、離れた十字キーに被せ物を貼り付けて、同時押しボタンも設定して普通に遊んでいました。そのため、今でもパッドで動かすくらいはすぐにできるという、人間の慣れというものは凄いものです。

ということで、多少は扱える前提で、あとは慣れと工夫をしつつ、優位性についてキッチリ理解していけば移行した方が強くなれるのでは、という目論見です。


ゲームパッド

チクリンが使っているのは、これみたいですね。



自分が探した時は鉄拳にとってアナログスティック部分が邪魔だと思って、かつ良さそうなモノをと探した結果、これを定価15000円くらいのところ中古で10000円で購入しました。


多分、どっちでも使えるようになれますので、十字キーのカチカチ感とか、全体の手触り感あたりは、ただの好みの問題になるくらいの違いだと思います。プレステ4のパッドは背面が指に擦れて痛かったのでダメでした、とかそういうのがあるはず。

自分はもう遠出して大会とかは出ないのでアレですが、やはりアケコンに比べて小さくて楽なので、置き場所・持ち運びや処分という面では確実な優位性ですね。


ボタン配置

Razer Raion はボタン配置の切り替え機能があって、2種類から選択することができます。


どちらも試したところ、デフォルト配置にすることにしました。

最初は切り替え版を使おうとしました。切り替えた場合は左手が移動のみ・右手でボタンとなるのは利点でもありました。左手が移動以外を担当すると、移動が鈍る瞬間が必ず生じるからです。

しかし自分にとっては基本ボタン部分に第5,6番目のボタンがあるのは使いにくく誤操作してしまう可能性が多少なりともありました(昔はストリートファイターやってたのにね)。RP の右横に LP+RK を配置すると、圧切(2RP) と間違った場合に不惑(2LP+RK) となり死んでしまうという、あってはならないコトが起きてしまいます。

じゃあそこを LP+RP の両パンにすれば、となるとそれはそれで違って、それだと投げ抜けがしづらいのと、中学生の時のクセがそのまま引き継がれて厳しそうな感じでした。

結局、中学生の時と同じ配置でいくことにし、こうなりました。手前の通常ボタンでも R1, R2 は同時押しボタンとして作動しますが、これは使用しません。


左手でのボタン押しはブレードとバースト系なので、そこまで不便は感じず、右手も押し場所に迷うことはない感じで大丈夫そうでした。


移行練習

いざ練習してみると、大きく操作感が異なるのはこのあたりでした。

  • 左手の移動・ステップ
  • スライド入力
  • 投げ抜け

  • これ以外は思ったより大したことなく、日々の練習と慣れでなんとでもなる感触です。初日・二日目くらいまでは脳から指先の電気信号がフラついて疲労感がヤバかったですが、三日目からは割と落ち着いて伝達経路が馴染んできました。

    左手の移動・ステップ

    これは当たり前の話ですが、単純な移動方法が変わることでギコちなさが最初は半端ないです。

    ただ、それは慣れの問題なだけのため、それ以外の効能については後述したいと思います。元々一般的なアケコンに安いナスレバーをつけただけだった、ってのもあると思いますが、進化したプラクティスのおかげで具体的にその差を知ることができました。

    スライド入力

    吉光だと飛び牛若([LKRK])と日向砲([RKLK])です。それまで人差し指&中指だったのが、親指1本での入力となるため、これも違和感が半端ないです。

    慣れで解決する程度の問題ですが、プラクティスで入力を見ながら調べると、実は牛若は出し方が3パターンあり、
    • LK → RK
    • LK → ☆ → RK (☆は最大4Fまで)
    • LK → LK+RK (LK はホールド状態)

    ようは LK と RK が 1 フレーム以上ズレて入力されれば完成することになります。なので、親指1本で LK と RK を別々に連続的に押そうとすると難しいですが、LK を押してから RK の同時押しにする押し方にすると、押しやすく安定することがわかりました。

    もちろん、[RKLK] な日向砲も同じです。

    投げ抜け

    これはどのコントローラーだろうと練習と実戦あるのみで、ある程度打ち込みをやれば、少なくとも元の入力速度と精度になることは確実で、なにより最大の目的である両パン抜けのスライドミスがなくなることに、とてつもない幸せを感じれそうな気がしました。

    また、体感的にパッドの方がより投げ抜け率が上がりそうな理由があり、それは指が常時ボタンの上に乗っているからです。アケコンだと指がボタンから離れて浮いている分、押すまでの距離がありますが、パッドだとただ指を下に落とした瞬間に押せるため1~2フレーム短縮できてもおかしくなさそうでした。

    これについては、かのアルスラン・アッシュも工夫していたはずで、


    パンチやキックを繰り出すボタンを押すのは、右の指。その指をピアノでも弾くような形で固定し、手首だけをわずかに上下させていた。

    また、キャラクターを前後左右に動かすレバーは、左手で軽くつまみ、小刻みに揺らす程度。背筋をピンと伸ばし、画面だけをじっと見つめていて、どれだけ劣勢でも表情を崩したり声を出したりすることはなかった。


    正確性を求めればアケコンでもイケるでしょうが、パンピーゲーマーの自然体としては、パッドの方が早く正確になりそうという体感です。


    入力速度

    各コマンドの入力速度がどのくらい変わるかは人にもアケコンにもよるでしょう。しかし、私が一通り技表を上から見て振ってみて効果を感じたのはニュートラルの省略です。

    これは、しゃがみガード状態から隼 (9LK) をアケコンで振ったコマンドです。けっこう頑張ったのですが、9 入力までに 3F 以上間に挟まってしまいます。


    それに対して、パッドで頑張った結果はこちら。なんとニュートラルすら省略して即 9 入れを開始できています。



    アケコンだとしゃがみからの隼を実質 18F 以上で、パッドだと 15F 以上で出せる、ということになります。おそらく平均すると 2F 程度の入力速度改善となるのではないでしょうか。

    これと別の話としては、隼は今は 7,8,9 どれでも出るので、1 入れしゃがみガードからなら 7LK が、捌き仕込みからなら 9LK が最も安定して速く出せます。



    そして、隼は 7,8,9 入れ後に一定フレームまでは LK 入力が遅れても 15F で発生し、それ以上長入れすると 15F じゃなくなる(+距離減少+一部の相手姿勢にヒットさせられる)ので、↑ の入力でもちゃんと 15F で発生してくれます。

    スラッシュ

    666LK はどちらで頑張っても同じくらいの速さで、7F 目に入力が完成する感じでした。



    ただ、平均するとパッドの方が若干速くなりそうな感じ。

    もしそうなら、前ダッシュガードとかも気持ち速くなるので、慣れればディフェンス面も勝手に向上するかもしれないですね。


    練習頑張る

    という感じで、パッドも悪くないというか、の方が良さそうな今日このごろです。

    移行直後はダーマ神殿での転職並みにめちゃくちゃ弱くなるので、そのままランクマ行ったら5段以上落ちるんじゃないかっていうか相手に失礼なレベルなので、今はオフラインでひたすら馴染ませてます。

    アケコンだと歳とると腕も疲れるしね、もしパッドにして鉄拳力が上がって疲れないなら、もろもろ良いことしかないので、合うか合わないか少し試すだけでもやってみると良いかもですね:-)

    鉄拳8アケコン→パッド移行準備 への2件のコメント

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