鉄拳8 キャラ対策の進め方と難しさ

現在、持ちキャラの調べ物は区切りがついたので、絶賛キャラ対策を進めてみています。

ただ漠然とキャラ対策といっても難しいもので、せっかくなので初心にかえって考え直してみることにしました。



皆が思うこと

初心者に限らず、出たての鉄拳は誰もが↓↓同じことを感じながら対戦を続けているので、そんなもんではあるのだけども、そんなところから先に進めるにはどうしたら良いのかって話へ膨らませるべしってことですね。


直レス以外にも、引用でトッププレイヤーっぽい人も考えているので、参考にしてみるとよいでしょう。


ひとつ言えるのは、キャラ対策の進め方には共通の最適解はないってことです。なので以下の内容は全て、私というそこらのいち吉光使いとしての感想にすぎません。

しかしながら、方法によって効果の差はあれど、進め続けることには必ず意義があるので、最も重要なことは腐らず続けること、であることは間違いないところです。


正解がない理由(1)~対戦相手の都合~

キャラ対策にこれという正解がない大きな理由の1つとして、技が多すぎることと、対戦者によって使われる技もタイミングも全く異なることがあげられます。

例えば全キャラの技とフレームは公式には公開されていませんが、有志によって集められ、それを覚えたとしましょう。しかしそれは、実戦ではその時点ではほぼ役に立たないことがすぐにわかります。

キャラの対策ができるということは、1つに技が出る前の段階で事前に一定方向に動いておく、といったものがあります。ただこれは漠然とした大雑把な方針であって、おそらく求めるものとしては1割程度の話です。

残る9割は技が出てからどうするか決めるという話です。前回に戯れで書いた 鉄拳における反撃時の思考回路 の続きみたいなものですが、技を認識して、避けるのか・スカ確とるのか・確定反撃にするのか・何もしないのか、を自身の意志で明確に判断して、それを手作業に正確に伝えられて、かつ成功することを、『キャラ対策ができた』と考えるのではないでしょうか。

つまり、技のモーションを認識することが最も重要な要素であり、さらに判断して反応するとなると、脳と身体に覚え込ませる必要があるため、それには時間と経験を要する、というのは確定的な部分となります。

プラクティスやCPU相手にモーションを覚え続けても意味はありますが、最も早く覚えるのはやはり『痛み』です。10回の練習よりも、1回食らって負けるほうが、次からなんとかしようという意志が働き、なんとなくでも、なんとかなっていったりします。

その上で、練習や対戦見直しで何度も見てみると、徐々にモーションの認識が早くなり、なんなら徐々にスローモーションに見えてきたりします。奈落は見えない部類ですが、見える気になってくるし、返す準備ができるほど心の余裕がよりそうさせてくれるのです。


また、多くの技があって、それを全部覚えようとしたり、CPUに打たせていても効果が薄いのは、実戦は相手が能力も性格も歪な人間だからです。

100以上の技があっても、立ち会いで使われる数なんてせいぜい 10 前後です。相手によってその 10程度 の種類・割合・タイミングが異なり、数十秒・数分と対戦していれば、その癖がわかってくるため、意外とキャラ対策ができていなくても戦えてしまうのは、そういう部分です。

以前は段位差が広がるまでや、疲れるまで長期戦ができたため、どんどん技や癖を認識することで楽しくなっていく部分がありましたが、今作は2先(最大3戦)になったため、認識前に終わってしまう感が強く、実力で勝った気がしづらくなった面もあると思われます。


正解がない理由(2)~自分の都合~

鉄拳は様々な戦い方が可能で、ゴリ押し・画面見ないタイプから始まり、丁寧に技のキャッチボールと対応をするタイプ、冷徹に選択肢を潰していったりガン待ちするタイプ、など攻守のバランスの幅があります。

例えば匂いと勢いで戦いたい人が、確定反撃のフレームを丁寧に覚えていっても、そこまで役に立つかはわかりません。逆に数字で戦いたい人は、自分が数字を覚えないと納得感が少ないし、数字をガン無視してくる相手に苦労したりします。

自身の攻撃力を上げるにせよ、相手からの守備力を上げるにせよ、自分がどのように戦いたいかによって優先的に覚える事柄や深さが変わる、ということです。

正解に執着しすぎずに、まずは対戦をし続けることと、ヤル気を維持できているなら、自分がどういう方針で練習や対戦をしていけば良いかを考えるのも、また楽しみのいち部分だと思えばよく、

疲れたりヤル気が下がったら、少しだけ調べて寝るか、くらいの感じが程よいと感じています。


キャラ対策の進め方

まぁそんな感じで凝り固まりすぎないってのを前提にしつつも、どんな風にキャラ対策を進めたらいいのかを考えてみます。

対戦を見直す機能

今作はおそらく、多くの人にとってこれだけで十分だと思います。対戦ばかりしていても全然イィですが、地道に確実に強くなりたい気持ちがあるなら、例えば2先1セットごとにリプレイとそのアドバイスを見返すとよさげです。

食らっている技には何も言ってくれないのがアレですが、ガードできた技に対しては確定反撃のオススメを教えてくれ、その確反練習もその場でできるので気が済むまで打ち込んでから、続きを見ることができます。

たまにしゃがむポイントも出てきますが、連続技の2発目以降をしゃがむって結構難しいっていうか、別派生で食らったりもするので、しゃがみは結構後回しにして良いと思います。

人によっては求めるキャラ対策としては物足りない感じもあるかもですが、少しずつ覚えいくと不思議と対戦中の視野に余裕が出てきたり、他の技も感じ取ることができるようになっていくので、実際に体験した『反撃の見逃し』という『痛み』を使ったザックリとした対策としては自分としては評価が高い機能でした。

1つの技に対策打ち込みする

キャラごとに、コレ!っていう代表技があります。風神拳や鬼殺しあたりに対して、何もできないか・対処できるかで展開が全く逆になる可能性が高いです。

他にはライトゥーやアッパーなどの -12 ~ -13 共通固定の浮かし技も、見慣れておくと気持ちの地に着きようが全く異なってきます。

1キャラ毎にせいぜい3つ、多くても5つ程度を、プラクティスのディフェンスモードで打たせて、見慣れ、反撃を練習しておくだけで、ココ!って瞬間に反撃に転じられるので、少しずつ増やしていき、実戦で実践できたその喜びを噛み締めては、また次にいくことになります。

トッププレイヤーの動画を参考にする

プロやそれに近いクラスの対戦動画を視ると何が良いかというと、キャラ対策といえるポイントで自信を持って選択している行動は概ね正しいことがわかる、という点です。

実は入る確定反撃や、連続技のしゃがみ・横移動ポイント、リスクの度合いが高いと判断してあえて何もしないポイント、など色々あります。

全てを信じるわけでもないし、それが自分にも合うかは別問題ですが、トッププレイヤーがそうしてるんだから、そこはやれるようにするべき、無理をしないようにするべき、というのを参考に取り入れつつ、の成長をすることがしやすい時代環境です。

また、若者のタイパじゃーないですが、動画視聴は長いコンボやラウンド間・試合間を飛ばしていけるので、自身が対戦するよりも多くのパターンを体験できるという意味では、最も効率的な方法かもしれません。

ただ、一定以上の知識や経験がないと、どこが凄い・嬉しいポイントなのか気づけないかもしれないですが、それでもそういう目で見てみることが早い成長へと繋がるとは思います。

メインの技のフレームや対策を覚える

ここから先はガチ勢気味の話になっていきます。いわゆるフレームです。技をガードした時、自分からみて +15 なら、発生 15 の技が確定反撃として成立する、という話です。+10 ならジャブが確定です。

フレームを軸にした対策をする場合、まずは持ちキャラの主要技のフレームを把握するところから始まります。特に知っておけば良いのは、立ち状態で発生10~15 の有効技と、しゃがみ状態から発生11~15 の有効技です。15で浮かせられないとか、立ち途中13が弱いと、その辺が弱みということにもなります。

可能な限りコンボ始動技で返す方が Good!! で、そうでない方をチョイスしてしまうことを『安い』と言ったりしますが、まずは確定で返すことが重要なので、そのへんの判断は後々できるようになれば十分です。


持ちキャラの攻撃を覚えた次は、各キャラの対策へと移ります。まずは主要技のガードフレームを調べて、それに対応する確反技を決めて打ち込み練習をしていきます。

次に展開を作ってきたり、ここぞという時に派生を出し切ってくる技などを調べ、確定反撃にできそうな技と返す技をチョイスしていきます。

相手にとって使いたい技が、それに対して確定が返ってくるのかこないのか、って結構勝敗を分ける大きなポイントになるので(いわゆる、コイツわかってねぇ!ってやつ)、まぁまぁ見かける技の対策を増やすほどに勝率としてはジワ上がりしていくこと間違いなしです。

派生を含めたサブ技やパーツに対応していく

そしてフレームで測りきれない技に対応していくことになります。

連続技のしゃがみ・横移動での避けポイントや、技と技の間を何フレーム発生までで割り込めるか、といった細かい固有技対策から始まり、

連続技派生の 1/2 ならしゃがみ浮かせで効率勝ちを狙っていくとか、怪しい雰囲気の箇所は黙っているくらいならライトゥー暴れした方がマシ、という相手にとって嫌がる選択、

構え関連だと、構え移行時の隙の大きさとか、安定した構えの止め方、シャオの鳳凰のような代表的な構え状態に対する当たる技を確認しておく、といったところです。

こういった対策はハマれば圧倒できる可能性を多分に含んでいるので、キャラ毎に1つ2つくらいは何かしら決めておけば、何もできず憤死するということは少なくなると思われます。


少しずつ、しかし確実に

1つ技を知らないだけでダウンを取られ、そのままの勢いに押し切られる、なんてことは鉄拳では日常茶飯事です。逆に言えば、その1つさえ対策できていれば、そのシーンは発生しなかったわけで、反撃から押し切っていた可能性もあるということです。

キャラ数と技数が多いため、全てに対応することは不可能ですし、1つ2つずつでもキャラ対策を地道に増やし続けることが勝率に直結することは間違いないので、喰らって負けて学習し続ける長期的なゲームだと思えば、楽しみ方や納得感が変わってくるのではないでしょうか。


私も今作では対戦よりも調べ物を優先しているため、頭でっかちになりつつも、少しずつ「このモーションは知ってる」「この技は4発目まで続く」「これはガードで浮く」ってのを引き出しにあることを確認しつつ、勝てるようにというよりは負けづらくなっていくのを実感しています。

自キャラ含めて 32キャラ もいるし、バージョンアップでどうせ変化していくので、疲れすぎない程度の対策に留めつつ、わかんないなりの勝ち負けどちらも楽しむ時期なんじゃないでしょうか:-)

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